荒川放水路は、令和6年10月12日に通水100周年を迎えました。
この記念すべき年に、国の重要文化財に指定された旧岩淵水門の歴史や、その「構造」について紹介します。
「大正と昭和の東京を、水害から守り支えた歴史的建造物の役割、変遷を時代背景とともにたどります。」
旧岩淵水門の建設は、荒川放水路事業の一環として行われました。そこで、荒川放水路事業着手に至る背景や、旧岩淵水門建設後の活躍、現在の姿に至るまでの変遷を紹介します。
1. 旧岩淵水門 シンボル的存在へ
現役を降りた旧岩淵水門がなぜ本日まで取り壊されなかったのか、現在に至りますます地域にとってシンボル的存在となっている様子を紹介します。
2. 旧岩淵水門
重要文化財に指定
今年8月15日に重要文化財に指定されたことの紹介をします。合わせて重要文化財とは何かについても紹介します。
3. 旧岩淵水門建設時の構造 全体
旧岩淵水門建設時の基本的な構造として、井筒基礎(井戸型の基礎)12本の上に床版(一枚のコンクリート製の板)が載せられ、その上に水門が建造されていること、さらに、水門にはゲート(鋼戸)を支える堰柱、橋を支える橋台、堰柱や橋台と連結する形で袖壁や幕壁があることなどを紹介します。
4. 旧岩淵水門建設時の構造 基礎
関東大震災にも耐えた旧岩淵水門の基礎部分は、現在では多くの橋などにも使用されている井筒基礎が採用されています。中空で、その部分には水が充填されていることなどを紹介します。
5. 旧岩淵水門建設時の構造 袖壁・鋼戸
旧岩淵水門の門扉や袖壁部分に関して、通船用ゲート(5号ゲート)は、上部に設置された電車型の巻上機によって、袖壁に収納される設計であったことを紹介します。
6. 旧岩淵水門建設時の構造 巻上機
旧岩淵水門の巻上機部分についてピックアップして紹介するとともに、ゲートの開閉にはカウンターウエイト(重りによる持ち上げ)も併用されていたことも紹介しています。
昔懐かしいスライドの投影機で、旧岩淵水門の工事や現在までの風景を映していきます。また、重要文化財、旧岩淵水門では現地解説を行います。
開催日時:2025年1月11日(土)
(1回目)11:00 ~ 12:00
(2回目)14:00 ~ 15:00
※荒天の場合、現地案内は中止となります。
開催場所:荒川知水資料館2F シアタールーム
定員:各回20名
参加費:無料
参加方法:申込不要(先着順)
記念品:オリジナルカード(赤水門カード)
荒川知水資料館 amoa
住 所 〒115-0042 東京都北区志茂 5-41-1
電話番号 03-3902-2271